2013年7月20日土曜日

行き道と帰り道での違い

朝早くからろくに食事も摂らずに、汗だくになりながら部活や修行の様にあちこちを小走りで駆け巡る。それが何日も続くと疲労も蓄積し、「一体なんでこんなことをやっているのだろう」と考えない訳でもない。

しかし行き道の自分と帰り道の自分では必ず何かが違うのだろうと思い直しまた足を進めることになる。その違いとはなんだろうか。

行き道では、ある程度の情報を元に想像を膨らませる。どんなに広いか、どんな感じを受けるか。

一生に一度しか与えられないチャンス。その場を初めて訪れる時に受ける感情。

帰り道では少なくとも、どんな場所で、どれくらいの広さで、何があり、何が見えるのか、そういうことを既に知っている。そして何よりも重要なのは、そこに始めて足を踏み入れた時に自分が何を感じたのかを知っている。その感情はどうしようとも偽れない。

その地域のほかのどんな場所よりも、多くの人間が集い、時間を過ごしてきた特別な場所。地域を護り、地域から護られてきた日本の根本の場所たち。そこに身をおくことで、
何か分からないが、確かに自分の中で何かの変化があるはずだと信じてまた一つ帰り道を増やしていく。

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