2013年7月17日水曜日

高山陣屋 1816 ★


陣屋というのは江戸時代の役所で今でいう県庁みたいなものらしいが、江戸時代は徳川幕府の直轄領がいくつかあったので、その地にも同じように置かれた役所もまた陣屋という。

そしてこの高山は江戸時代には飛騨国に位置し、中心地として栄えていた。
その中心となったのがこの高山陣屋。

そう考えてみると地元にあった陣屋の着く地名もまたかつて役所があった場所なのかと理解しながら、急遽増えた立ち寄り地に向かうためにできるだけスムースに見学をと急いで向かったこの高山陣屋。

市の中心部は昔ながらの区割りの為に道も狭く、路上駐車がしてあると対向車をやり過ごさないといけなくなるので、少々時間がかかりながら到着し、駐車料金として500円取られて、「以前見たから、外で待ってるよ」という両親を置いて妻と二人で拝観料の大人一人420円を二人分払い、中へと向かう。

さすがどの時代も行政機関はお金に困ることは無かっただろうなと思えるような立派な建築に前庭空間。行政機関らしく、巨大な内部空間は様々な部門として機能していたのが良くわかる。

土蔵脇に実寸模型として展示されている屋根の構造は、熨斗葺(のしぶき)、柿葺(こけらぶき)、石置長榑葺(いしおきながくれぶき)などと呼び、いずれも板で葺かれている。瓦よりも耐性がよく、しかも入手が容易だったというらしいが、やはり木葺きの屋根はなんだか「ヌメリ」と音がするような不思議な感じを与えてくれる。

「ヌメリ、ヌメリ」とつぶやきながら門をでて、表門の前で開かれている朝市の間を抜けて、近くのベンチに腰をかける両親の姿を見つけることにする。




















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